旅客部受託社チーム担当 主任 山本加奈 - 1児のママ

夢中 ~ひたむきだった日々~

2005年に入社後、外国航空会社便のチェックインカウンター担当に配属される。慣れないシフト勤務のなかで多岐にわたる業務知識の習得、様々な国籍、特別な配慮を必要とされるお客様への対応など、目の前の業務に没頭し先輩に付いていく事がやっとだった新人時代。3年後には、担当する航空会社の便担当責任者業務、インチャージに就く一方で、新人教育のインストラクターを任されるまでに。忙しい毎日だったものの、「後輩を育てていくことにやりがいを感じていた」という山本さん。「時には上司に付き合ってもらいながら真夜中まで教育資料を作ったこともありました。」と当時を振り返る。

カウンター業務は日々新しい知識や情報を取り入れることが必須であるため、新しい情報を取り纏め、他の社員へ知らせる役割の中で、「全員へいかに迅速に情報を伝達するか」を先輩や同僚の協力の下、試行錯誤しながら、率先して意欲的に仕事に取り組んできた。インチャージとして、新入社員の教官として、意思をもって仕事に取り組む事で後輩の模範になろうと一生懸命な毎日だった。

山本加奈

葛藤 ~復帰したいけど、出来る?!・・・~

そんな山本さんも出産後、独身時代とは生活が180度変わり、育児に追われる日常だった。保育園のことを調べてみると、山本さんが住んでいる地域は、待機児童が多いため保育園に入りづらく、0歳児クラスから入っておいた方がいいと周りからアドバイスを受けた。Kスカイでは育児休職を3年間取得出来る制度があるが、将来のことを考えて、新年度の入園申込みにあわせて仕事復帰を考えるようになった。「秋ごろに募集がはじまるのですが、その時は娘がまだ5ヶ月で、“子育てと仕事の両立”のイメージも出来ず、こんな小さい子供を預けてまで働く必要があるのか、もう1年育休を取得してもいいのではないか、と自分の中で迷いがありました。」共働きで育児との両立がきちんと出来るのか?仕事へ復帰はしたいけど、以前と同じような早朝深夜勤務は出来ない・・・。いろんな不安を抱えながら会社に復帰の相談をしたところ、ちょうど育児と仕事を両立するための社内プロジェクトチームが新制度を整えており、早番のみの勤務で6時間の短時間勤務が出来るようになっていた。それを利用して復帰したらどうかと人事担当に提案してもらい、それなら両立が出来ると保育園を申込み、4月から仕事に復帰した。「娘にはあまり負担をかけたくない、でも職場に復帰したいとモヤモヤ悩んでいたことが、この両立支援制度のおかげで一挙に実現する事が出来ました。」育児休職から復帰し久々に出勤した朝、同僚や上司みんなが『おかえり~』と笑顔で迎えてくれ、「やはりこの会社に復帰して良かった。」と安心して仕事に戻る事が出来た。

山本加奈

再始動 ~仕事と子育ての両立は大変!~

両立支援制度があるといっても、やはり、仕事と育児を両立することは大変だ。一日がバタバタと始まる。保育園が開園するとすぐに娘を預けて、その5分後には保育園を後にして関空へ向かい、娘を預けた1時間後にはチェックインカウンターにスタンバイしている。「カウンターに辿りついた頃には、全身疲労感でいっぱいの事もありますが、ここからが仕事のスタートですので、お客様を元気に気持ちよくお迎え出来るよう、身だしなみを整え、背筋を伸ばし、気合を入れてカウンターに立ちます。」

6時間の勤務が終了し保育園へ娘を迎えに行くまでの間、買い物、ご飯の準備、部屋のそうじ、洗濯物の取り込みなど次々にママ業をこなさないといけないが、短時間勤務制度のおかげで、家事に集中できる時間を持つことが出来て、子供との時間を大切に過ごすことが出来るという。「主人が先に帰宅している時は洗濯物を入れてくれていたり、お風呂掃除をしてくれていたりと家事を手伝ってくれるので助かっています。週末は夫婦の休みが重なることもありますが、そうでない場合の土曜日は土曜保育を利用したり、日曜日は保育園が休みですので有給休暇を利用したり、夫婦2人とも仕事の場合は、おじいちゃんおばあちゃんに子供を預けたりと子育ても工夫しています。」目まぐるしい毎日ではあるが、自分自身のライフスタイルに合う働き方のお蔭で充実した日々を過ごしている、と山本さんは話す。

山本加奈将来 ~これらからの働き方~

両立支援制度を利用して復帰するママ社員が増えてきたKスカイ。「まだ娘が小さいのでしばらくは短時間勤務で働かせてもらおうと思っています。」と言いつつ、「やはり6時間勤務だとチェックイン業務だけで1日が終わってしまって、他の業務や後輩の教育などにあてる時間があまりなく、自分の中で消化不良に感じる事もあります。それでも今は縁の下の力持ちとして皆を支えられるように6時間の中で出来ることを精一杯やりたい、と思いながら業務にあたっています。」独身時代と同じ働き方では仕事を続けていけない。以前と同じ業務が出来ない、というもどかしさがあるが、ママならではの視点と役割、新たに求められているものがあると考えている。

「娘がもう少し大きくなって、この両立生活に余裕が出てきたら早番のみのフルタイム勤務への変更も考えています。」子供の成長と一緒に、仕事に対して徐々にエンジンをかけていくのが理想だ。「あと希望としてはもっともっとママさん社員が戻ってきてくれることを願っています!この制度を知ってもらって、それぞれに合った形で育児と仕事を両立できる、いろんな勤務体系で働くことができたらいいと思います。今所属しているチームは先輩ママさんが数名いるので、子育ての話や相談をしたり晩御飯の献立の話をしたりと心強いです。」

今日も笑顔でチェックインカウンターに立つ山本さんは、保育園で遊ぶ娘さんに思いをはせながら搭乗口へ向かうお客様の後ろ姿を、感謝の思いで見送っている。